【愛犬のための知識】寒い季節に多い犬の病気【犬を知る】

寒い季節に多い犬の病気

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今回は、寒い季節に多い犬の病気のお話です。

 

【寒い季節に多い病気】

 

1.関節・神経系の病気

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これは特に老犬や肥満気味の犬に注意が必要です。

 

犬も老いてくると神経痛になったりもします。

 

そして老犬は、約80%が後ろ足から弱ってくるといわれています。

 

老化によって、骨・筋肉・関節が弱ってきますが、人間と同じで犬も関節炎になったり、老齢性の変形関節症になったりします。

 

注意することとして、愛犬が寝起きで急に動かないようにすることです。

 

寝起き後はすぐは体がこなれていませんし、実際、寝起き後すぐに片足をあげたりビッコを引く場合が多いです。

 

肥満気味の犬は、体重が重いと関節に負担がかかるため、体重コントロールに気を付けなければなりません。

 

肥満にさせないようにしましょう。

 

そして、床は滑りにくいよう、カーペットを敷くなり、滑り止めを張るなり、何かしら工夫しましょう。

 

そして、動物病院で定期健診を受けるのがいいです。

 

2.心臓循環系の病気

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ヒートショックが起こり易くなるなど、寒さは心臓に大きな負担をかけます。

 

そして心臓病は、病状が進むまで気付きにくいという特徴もあります。

 

下記のような症状が見られたら、動物病院で健診をした方がいいです。

 

・散歩に行きたがらなくなる

 

・大丈夫だった段差がのぼれなくなる

 

・短期間での体重減少

 

・興奮時や水を飲んだ後に出る咳や、吐くような症状がある

 

・頻呼吸

 

・呼吸困難

 (異常な呼吸・ウロウロ落ち着かない)

 

・チアノーゼ

 (歯茎や舌が紫色になるなど血色が悪い)

 

・失神(急に倒れる)

 

・腹囲膨満や浮腫

 (腹水・胸水・皮下浮腫)

 

などですが、特に老犬があれば、定期健診がポイントですし、変だと思ったら早く動物病院へ受診しましょう。

 

手作り職の場合は塩分過多に気を付けることと、こまめな体重計測による体重の把握、急な寒暖差に十分気を付けましょう。

 

3.呼吸器系の病気

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寒くなると、呼吸器への刺激が強くなるので、呼吸器の病気になりやすくなります。

 

例えば、急性気管支炎になると、急に冷たい空気を吸い込んだ後や、散歩や運動のあと、食事や水を飲んだ後、リードを引っ張って乾いた咳をしたり、下を向いて吐くような咳をすることがあります。

 

症状が進行すると、痰が絡んだような湿った咳に変わり、急性気管支炎を繰り返してると、慢性気管支炎になったりもします。

 

他の呼吸器系の病気も頻繁に鼻水が出たり、よく咳をしたりするようになるので、気になる症状があったら、動物病院で早めに受診しましょう。

 

肺炎や、細胞性・ウィルス性の病気が原因になっている場合もあります。

 

部屋の空気の換気や、乾燥しすぎないよう加湿に気を配るようにして予防に努めましょう。

 

4.泌尿器系の病気

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寒い季節になると、泌尿器の病気にかかりやすくなります。

 

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尿石症や膀胱炎などの、下部尿路疾患にかかりやすくなるのですが、原因としては、飲水量が減ることが関係しています。

 

飲水量が減ると、尿量が減り、そうなると尿が凝縮されて結晶ができやすくなるからです。

 

そして、結晶には下記のようなものがあります。

 

・尿のphが高く(アルカリ性に)なると、ストルバイト結晶ができ易い

 

・体質や尿のphが低く、酸性になるとシュウ酸カリウム結晶ができ易い

 

そして、結晶の表面は凹凸になっているので、細菌が繁殖しやすいのですが、そのままにしておくと、膀胱炎になる可能性があります。

 

また膀胱炎になると、細菌によって尿のphが高くなるため、ストルバイト結晶ができやすくなります。

 

つまり、尿石症と膀胱炎は、相互関係にあるともいえるのです。

 

・頻繁におしっこに行く

 

・おしっこに時間がかかる

 

・おしっこ姿勢をとっているのにださない

 

・おしっこの時に痛そうにする

 

・尿に血が混じっている

 

などの症状が見られたら、早く動物病院で受診しましょう。

 

予防としては、ちゃんと水分を取らせることなので、ドッグフードに水分を含ませたり、トッピングでゆで汁を少しいれて味付けをするようにしましょう。

 

5.伝染性の病気

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寒い季節になると、空気が乾燥することによって鼻や喉の粘膜の働きが弱くなってるのもあって、細菌がウィルスへの抵抗力が低くなりがちになります。

 

体力のない仔犬や老犬は特に注意が必要で、予防接種をしていない犬も特に注意が必要です。

 

人間と同じで犬が多く集まる場所も感染率が上がっているので、ペットホテルやドッグランも注意が必要です。

 

元気がなくなったり、発熱があったり、下痢や嘔吐・血便があった場合は動物病院を受診しましょう。

 

ワクチンには、5種・8種・9種などがあります。

 

数字が大きいほどいろいろな感染病に対応していますが、その分ワクチン代と副作用の可能性は高くなります。

 

何種混合のワクチンを打てばいいかは、犬の年齢や、生活環境で考えればいいだけです。

 

狂犬病のワクチンは毎年接種ですが、その他ワクチンは仔犬の時に1回目を接種したら、その後4回目までの接種は、1か月位の間隔で接種し、そこからの追加接種は1年後ぐらい、それ以降の追加接種は3年以上あけて接種する。

 

というようなガイドラインがあります。

 

1度の接種では、十分な抗体ができないので、このような感じになっているのですが、このへんは獣医師によって飼い主さんの考えや、獣医師さんの方針と照らし合わせて相談したりしながら動物病院を選ぶのがいいと思います。

 

予防法としては、やはりワクチン接種をすることと、ワクチン接種を義務付けているペットホテルやドッグランを選ぶと、後は日々の健康に気を付けて抵抗力が落ちないように心がけることです。

 

【最後に】

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寒い時期は、乾燥や冷たい空気が喉などの粘膜を刺激して、気管支炎になり易いですし、抵抗力が落ちたところにウィルスなどにも感染しやすいことがわかりました。

 

寒いせいで運動不足にもなり易いため関節や神経の病気にもなりにくく、水もあまり飲まなくなり易いことで、泌尿器系の病気にもなりにくくなり易くなります。

 

これらの病気を予防するためには、愛犬に水分補給させることを意識し、部屋の湿度や温度にも気を配りましょう。

 

必要に応じて暖房機器だけでなく、加湿器をしようすることです。

 

おしっこをすることも大事ですから、いつでも家の中でトイレができるのがいいですし、関節を傷めないためにもカーペットを使うようにしましょう。